サッシ廻りの雨漏りにご注意を
雨漏りの原因箇所で意外に多いと言われているのが、サッシ廻り(窓枠も含む)です。サッシ廻りのメンテナンスを怠っていなければ、雨漏りの心配も全くありません。ここでは、サッシ廻りの雨漏りの症状や原因、修理費用、対策などについて解説していきます。
サッシ廻りの雨漏りの症状や原因
サッシ廻りの雨漏りは、雨漏りがした時点で応急処置が必要です。被害が拡大しないうちに原因を突き止め、補修を行ってください。サッシ廻りが雨漏りすることは水が浸入できる隙間があるということです。必ず雨漏り補修を行い、雨水の浸入口を塞いでしまいましょう。
最も多い原因は、サッシと外壁が接する部分のコーキングの劣化です。ひび割れにより隙間が生じます。コーキングは10年で寿命を迎えますので、打ち替えや打ち増しなどの補修が行われます。窓枠に近い外壁部分のひび割れなども雨水の浸入口となり、サッシ廻りに水が入る原因となることがあります。
窓やサッシの場所にも注意しましょう。屋根が近い場所、窓の上に配管や換気扇などがあると、雨が入り込んで来ることがあります。また、施工ミスも疑われることがあります。サッシを取り付ける時にも防水シートを張り、防水処理をしますが、施工に不具合があったり、経年劣化で防水シートが破れて機能していない場合には、サッシ廻りから雨漏りがします。
サッシ廻り補修をメンテナンス計画に組み込む
サッシ廻りのメンテナンスといえば、防水性能の高いコーキングです。3~15万円程度の費用がかかりますが、屋根や外壁の塗装工事とタイミングを合わせて施工すると、忘れることはありませんし、トータルコストも下げられます。
部分補修やメンテナンスは低価格で済みますが、雨漏り被害が拡大している場合は、二次防水である下地の修理や防水シートの交換など、大掛かりな補修工事になってしまいます。下地をやり直す場合は、15~50万円程度の費用がかかります。サッシ廻りのメンテナンスを定期的に行うのであれば、費用も安くて済みますし、安心感も得られます。
サッシ廻りの雨漏り対策
外壁の塗装やコーキングの打ち替えなどの基本的なメンテナンスが重要です。雨漏りが発生した後ですと、すでに雨水が建物内に浸入しており、補修しなければならない状態になっているからです。応急処置は有効ですが、原因の特定が難しいので、DIY補修は避けて、必ず雨漏り修理業者や外壁工事業者などに点検・修理を依頼してください。
早期に雨漏り修理をしなければ、建物が傷んで、シロアリやダニも発生しやすくなります。こうした二次被害への拡大を防ぐために、最初からプロによる調査を依頼し、雨漏り原因に応じた適切な補修を行いましょう。
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