複数浸入雨漏りと浸出雨漏りとは
典型的な雨漏りタイプを説明するときに、「複数浸入雨漏り」と「複数浸出雨漏り」を対比しながら解説を行うとわかりやすい場合があります。他にも雨漏りのタイプはありますが、今回はこの2つの雨漏りタイプに絞って、できる限り簡単にして説明していこうと思います。
複数浸入雨漏りとは
雨漏りの原因は、一つだけではありません。たいていは複数の箇所から雨漏りしていることが多く、単純に外から見える雨水の浸入口を塞いで補修ができたと思っていても、雨漏りが再発することがほとんどです。
複数浸入雨漏りの場合は、雨漏りしている箇所は一か所しかありません。そのため、複数箇所から雨水が浸入して雨漏りしていることがわからずに、他の雨水の浸入箇所を見逃してしまうことがあります。
雨水の浸入箇所がたくさんあることから、雨漏り調査を慎重に行う必要があり、考えられる雨水の浸入箇所を一つ一つ丁寧に潰していく必要があるでしょう。こうした雨漏り被害は、補修よりも診断や調査に時間や手間をかけていかなければなりません。
雨漏りを完全に直すことは難しく、短期間で再発することがありますし、経年劣化による防水性能が低下したことにより発生する雨漏りもあります。修理の手直しが短期間に行われるようであれば。あまり良い修理業者とは言えません。
複数浸出雨漏りとは
今度は、複数浸出雨漏りですが、言葉の違いを比較してみると、「浸入」と「浸出」に違いがあります。浸出とは外から入った雨水が建物へとしみ出すことを意味しています。複数浸出雨漏りは、一か所から雨水が浸入し、建物内のいろいろな箇所で雨水が出てくるような状態の雨漏りのことです。原因の元が一つですので、複数浸入雨漏りよりも、原因の特定が容易で補修もやりやすく、一回の補修で雨漏り被害がストップできます。
信頼できる雨漏り修理業者による診断や調査
複数浸入雨漏りと複数浸出雨漏りの他にも、「単一雨漏り」や「創発雨漏り」などの雨漏りのタイプがあり、専門家の間では4つの雨漏りのタイプがある、というのが共通の認識です。
雨漏りのタイプが異なると、原因箇所や補修箇所も異なり、解決策にも影響します。雨漏りが再発しないようにするためにも、雨漏り診断や雨漏り調査などは、熟練の経験者が多く、雨漏り診断士などがいて、わかりやすい説明を行う雨漏り修理専門業者に相談するようにしましょう。
前の記事へ
« 木造住宅でよくある雨漏りの危険部位次の記事へ
単一雨漏りとは? »