トップライト(天窓)からの雨漏りにご注意
屋根にトップライト(天窓)を取り付けているお住まいや建物は、デザインもおしゃれですし、室内にいながら、昼間の室内を明るくし、月の明かりや夜の星などをのんびりと眺めるのに適しています。
ところが、トップライト(天窓)は雨漏りしやすい箇所として知られ、雨漏り調査でも必ずチェックする項目です。今回は、トップライト(天窓)からの雨漏りについて取り上げています。
施工不良が多いトップライト
新築なのに数年で天井やトップライトから雨漏りする場合は、工事業者の施工不良を疑いましょう。正しい施工マニュアルに基づいた施工が行われていない場合や防水シートを使用しないなどの手抜き工事が行われているとトップライトからすぐに雨漏りの被害が始まります。
防水シートや防水テープなどの使用方法などにも不手際があると、雨水が浸入します。トップライトは、雨が直接当たる箇所が多いので、すぐに雨漏り被害につながります。施工不良が疑われる場合は、施工業者に問い合わせ、天窓の修理や設置工事のやり直しをしてもらいましょう。住宅の瑕疵担保責任の対象であれば、保険金による修理も可能です。
経年劣化が早いトップライト部分
トップライトは、新築から10年もすると経年劣化します。経年劣化の具体的な症状は、防水シートやシーリングなどのパッキン、防水テープなどに出ています。シートの破損やパッキンの痩せ・硬化などは、部分補修や交換修理で対応できます。修理費用は、約10万円程度になるでしょう。定期的に交換修理を行うように計画していると、雨漏り被害がそれ以上拡大することはありません。
トップライトの寿命は約20年
トップライトにも寿命があります。一般的なトップライトの耐用年数は、約20年です。築20年以上を経過したお住まいで、トップライトの交換や補修などを一度もやったことがないのであれば、そろそろ交換時期を迎えています。
20年も経てば、トップライトも新機能がつき、性能が向上した製品が数多く登場しています。雨漏りにも強く、耐久性もアップしていますので、部分補修を行うよりも、トップライトを全て交換したほうが今後の雨漏りの心配をする必要がなく安心です。
新築から20年目といえば、お住まいの全面的なリフォームを行う機会です。屋根や外壁なども自然環境にさらされ、経年劣化しています。特に二次防水で重要な防水シートは20年程度で経年劣化し、交換時期を迎えます。瓦や防水シートの破損やズレなどの雨漏りにつながる症状を発見したら、屋根や外壁の補修も同時に行いましょう。節目の20年でまとめて住宅に必要な工事を行うと、コストダウンにもなりますし、将来のリフォームやメンテナンスの時期もはっきりします。
トップライトに関しても同様の考えにより、いつかは古くなって取り替え時期がやってくる、ということを認識しておきましょう。
前の記事へ
« 外壁からの雨漏りトラブル対処法次の記事へ
屋根からの雨漏り!ルーフィングシートを確認しよう »