修理で知っておくと便利な雨どいの形状と種類の知識
雨どいという住宅の付帯設備を一括りで考えていると、細かいところにまで目が行き届かない恐れがあります。雨漏り修理などで、雨どい修理業者との打ち合わせや部材の単価の確認にも役立ちますので、この機会に雨どいの形状や種類についての知識を学んでおきましょう。
形状による雨どいの分類
雨どいの形状は、大きく3つに分類できます。
・半円型
円筒を真ん中で二つに割ったような雨どいの形状です。昔からよく使われているベーシックな雨どいの形状です。価格も手頃で雨どいといえば、この半円型のタイプです。
・角型
雨どいの形が四角く、上から見ると箱のようになっており、上部が開いています。角型の雨どいのメリットは、大量の水が流れてきても十分に対応できる点です。ゲリラ豪雨や大雨になって大量の雨水が流れ込んでも、水があふれないように、片側が高い縁を持つタイプもあります。
・その他
特殊な形状の雨どいもあります。雪国用に積雪の重さにも耐えられる耐久性を持っています。雪かきを行う際にも破損しにくく、雨どいを傷めることがありません。丈夫で複雑な形状をしています。
雨どいの素材にも注目
雨どいの形状の他、雨どいの素材にも注目すると、耐久性の高い雨どい選びができます。
・塩化ビニル
広く普及している雨どいの素材です。軽量で組み立てが簡単です。低価格で施工できますが、経年劣化が進むと変色して脆くなり、少しの衝撃や振動でも破損することがあります。紫外線に弱いというデメリットがあります。
・ガルバリウム鋼板
軽量で耐久性の高い金属素材です。雨どいに使われる場合は、錆びに強く、耐久性が高い他、加工しやすいので、他の金属素材に比べると低価格で雨どいとして導入できます。
・ステンレス
錆びに強く、耐久性も高めです。継ぎ目が少なく目立ちません。アルミニウム素材よりも低価格です。
・アルミニウム
錆びないアルミニウム素材です。継ぎ目の少ない長い雨どいならアルミニウム製がおすすめです。熱による膨張も少なく、変形やたわみなども少ないというメリットがあります。価格は他の素材に比べると高めです。
・銅
神社仏閣などの屋根にはおなじみの銅の素材です。輝きを持つ銅ですが、雨水にさらされ酸化すると、緑青色に変わっていきます。緑青色の色味は独特の風合いを持ち、古くなっても歴史のある建物や威厳のある建物などにはぴったりです。高級感のある建物にも使用でき、耐久性が高いので、高額です。
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