雨どいの部位名称や役割
雨どいのトラブルが発生した後に、修理業者との打ち合わせで担当者が専門用語を使って話をすることがあります。雨どいや建築の関係者の間では一般的な専門用語ですが、詳しくない方でも知っていると修理業者との話がスムーズに進みます。今回は、雨どいの部位名称やその役割について解説してきましょう。
雨どいの主な部位について
雨どいは、屋根から流れる雨水を地面や下水に排水させるための設備です。雨どいは、いくつかのパーツに分かれていますが、読み方が特殊で聞きなれない用語が多いので少し戸惑う方も多いでしょう。そのため、主要な雨どいの部位名称や役割について取り上げていきます。
・軒樋(のきどい)
雨どいといえば、水平方向の軒樋が最も目立つ部位です。屋根の軒先に取り付けられています。雨が降って屋根から流れ落ちてくる雨水を軒樋で受け止め、雨水を集めます。軒樋には一定の勾配があり、集水機に向けて雨水が流れるようになっています。
・竪樋(たてどい)
垂直方向の雨どいは、竪樋と呼んでいます。雨水を縦に下方向へ流し、地面や下水へと導いています。
・集水機(しゅうすいき)
上合(じょうごう)と呼ぶ場合もあります。軒樋と竪樋の交差する箇所です。ボックス状になっていて、軒樋から集めた雨水を竪樋に流す重要な役割を担っています。
・軒天(のきてん)
屋根の真下にある壁から外側に出た屋根裏部分のことです。外壁に直接雨水が当たりにくくなっていますが、紫外線にさらされているので経年劣化が避けられない部位です。軒天を見て、雨染みや湿気を発見したら、屋根に雨水が浸入している可能性があります。雨漏り調査でもチェックするポイントの一つです。
その他の雨どい部位の名称と読み方
その他の雨どい部位の名称についてもご紹介します。読み方に特徴がありますので、業者から口頭で説明があった場合にどの位置にある雨どい部位なのかを思い出すようにしてください。
雨どい修理業者に電話連絡をする場合に、下記名称を使って問い合わせや相談をすると、担当者も依頼主もお互いにスムーズに意思疎通でき、トラブル対応や応急処置、補修作業などがうまくいくようになります。知っていて損はないので、この機会に各部位の名称と読み方について知っておきましょう。
「軒継ぎ手」のきつぎて
「外曲がり」そとまがり
「内曲がり」うちまがり
「エルボ」えるぼ
「角マス」かくます
「縦継ぎ手」たてつぎて
「寄せマス」よせます
「止まり」とまり
※画像は下記URL参照。
http://amatoi.net/name/
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