雨どいの実際の交換時期と注意点について
雨どいは丈夫な素材でできた重要な建物を守る部材です。雨どいも壊れることがありますし、水があふれ出して雨漏りの原因となることがあります。雨どいが経年劣化する頃には、すでに交換時期になっていると考えられます。耐久年数などの目安もありますが、実際にはどのくらいの年数で交換しているのでしょうか?
雨どいの交換時期の目安は15~20年
雨どいの交換時期の目安は、15~20年です。雨どいの寿命でみると、25年程度は使える耐久性の高い建材ですが、雨どいの品質や材質によっては、7~10年ぐらいで見た目が古くなり、変色し始めます。
雨どいは、屋根の下の端の部分についており、いつも外部に出ている状態です。太陽の紫外線を浴び続けるために、表面が劣化していきます。特に表面の色あせやひび割れ、穴開きなどが発生した場合は、コーキング補修などが必要です。変色や退色が気になる場合は、雨どいを塗装することがあります。
屋根や外壁のメンテナンスは、10年ごとに行うことが多いので、定期的に点検を行いながら、新築から20年を迎える頃には、住宅の他のメンテナンス箇所と一緒に雨どいの交換修理を検討するようにしましょう。
雨どいの付帯部分にも不具合が出ている
築20年もたてば、雨どいだけではなく、金具やつなぎ目部分などにも不具合が出ているはずです。例えば、突風や積雪、暴風雨などで雨どいが歪んだり、金具が外れて雨どいが下部に落下したりすることがあります。
その他にも金具の腐食や接着剤の剥がれ、雨どいの破損など、すでに壊れてしまったような状態の雨どいでは、どのような雨であっても、正常に機能しないので、水があふれ、屋根裏に雨水が浸入し、外壁を汚したり、基礎のある地面を水溜まり状態にしてしまったりすることがあります。
雨どい交換工事の注意点
よく見かける半円形の丸樋は、ゲリラ豪雨に弱く、雨水が集中すると水があふれやすいようです。角樋は、丸樋よりも大量の水を流せるので、集中豪雨や雪の重さにも強く、雨水の跳ね返りも少ないので、これからも長期間今の住居にお住まいになるのでしたら、早めに交換しておいたほうがいいでしょう。
受け金具は、以前よりも多めに取り付け、雨や雪の重さにも耐えられるように短いピッチで設置していくようにしましょう。雨どいは、耐久年数が過ぎたら交換を検討すべきですが、点検をしっかりと行い、その都度清掃や適切な部分補修を行うことで、大切に取り扱うと寿命が延びます。
前の記事へ
« 雨どい工事に適用できる火災保険の申請時の注意点次の記事へ
雨漏りは二次被害が怖い »