雨漏りは二次被害が怖い
雨漏りを発見しても、「たいしたことがない」「見たところ何も問題がない」と思い込んでいる方は、今すぐ考え方を改めたほうがいいでしょう。雨漏りを発見しても何もせずに放置していると、建物への被害が次第に拡大していきます。
雨漏り被害は、二次被害や三次被害のほうが恐ろしいと言われています。時間が経つほど被害が大きくなり、修理やメンテナンスにかかる費用も高くなっていくからです。
見える雨漏り被害よりも恐ろしい二次被害
雨漏り被害は、天井から水滴が落ちてきたり、部屋の壁にも雨水が流れてきたりするなど、雨が降ってきたときにだけ起こるものではありません。雨漏り被害を放置すると、次の二次被害が発生し、次第に被害が拡大していきます。
雨漏りを放置してはいけない理由は、二次被害や三次被害への被害の拡大を防止するためです。最初に発見した雨漏り被害が気になっていても、そのまま放置すると、二次被害として、天井に汚いシミが現れたり、部屋にカビの臭いが漂ったりするようになり、健康にも悪影響を及ぼし、見た目にも不快感が感じられるようになります。
小さな天井のシミであっても、見えない部分で水分が大量に溜まっていて、天井のシミになって現れます。カビも黒いシミのような汚い模様がつき、裏側にびっしりと張り付いている恐れがあります。人体に悪影響を及ぼすカビは、アトピーや呼吸器系の疾患などを患う恐れがあり、ペット、お年寄り、お子さんなどがいる場合は早急に対処しなければならないでしょう。
被害がひどくなると漏電の発生やシロアリの棲家にも!
二次被害がひどくなると、さらに恐ろしい三次被害にも発展することがあります。カビの発生を放置すると、いつの間にかシロアリが棲みつくようになります。特に水分を吸収して腐った木材は、柔らかくなっていますので、シロアリが好む餌となってしまいます。
知らないうちに、基礎や柱などがシロアリに食されてボロボロになっていたり、中身がスカスカになっていたりすることがあります。基礎部分のシロアリ被害は、地震が来たときに、建物の倒壊にもつながる恐ろしい三次被害です。
また、雨漏りを放置すると、漏電が発生することがあります。家電製品が水に濡れたり、コードやコンセント部分などにも水がつくと漏電を起こします。感電の可能性や火災なども発生しやすいので、雨漏り被害は、応急処置ですぐにストップし、根本的な原因を突き止めたうえで雨漏り修理専門業者に修理を依頼しましょう。
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